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~ Witch's Astrology Room ~

・床の新聞紙

この部屋は多くの紙が乱雑に置かれている。

その多くが「星に関するメモ」のようだ。

星の明るさや星の距離感。星の重力。

書いた本人にとっては規則的に置いてあるメモなのだろうが、私にとっては乱雑に放置されているようにしか見えなかった。

私は呆れた顔でメモを一瞥すると、その中に一つの新聞の切り抜きを見つけた。

その新聞にはこう書かれていた。

『年に一度の流星群。見に行った子供が行方不明』

 

XX年10/22未明、年に一度のオリオン座流星群が降り注いだ。

それを見に行った小さな少女が一人、行方不明だという。

 

調査隊は人員を派遣し、行方不明となった林を探し回ったが、少女の痕跡は何一つ見つからなかった。

地元の人が言うには、ここはどうやら魔女と呼ばれる不審者が存在するらしい。

​その魔女が連れ去ったのだと噂されている。

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